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2007年10月 アーカイブ

2007年10月30日

演出家伊藤さんの語る オペラ「オルフェオ」

IMG_8797.jpg◆400年前の音楽のどんな点が魅力ですか?
モンテヴェルディの時代は、言葉と音楽が結びつくひとつの方法が確立してきた時代だと思う。それまでも器楽と歌は勿論あったけど、ルネサンスの頃から文学と音楽が合わさることが始まりだした。教会音楽はポリフォニーで言葉が聞き取りにくかったのが、モノディーによって言葉がわかるようになってきた。吟遊詩人らが言葉を繰り返し語るようになったことも関係していると思う。
それまでは音楽が「神の声」で、雰囲気を作れれば言葉ははっきりしなくて良かったのから、こんどは言葉が聞き取れるようになることを、人間が求めたんだね。
音楽がそういうふうに成熟すると、言葉って意味を持っているので、それを視覚化する人が出てくる。それがモンテヴェルディの時代にぴったり重なったんだね。

日本も一緒だよね。1600年は関が原の戦いで、戦国時代は終わって安定してくるに従って歌舞伎なんかが出てくる。ヨーロッパでは、魔術的な混沌の時代がルネサンスによって整理され落ち着いてきたときに、舞台芸術のスタートが切られた。

◆どんな演出になるでしょうか?
演出家としては、おしゃれな作品だと思う。モーツァルトもそうなんだけど、新しいことをやろうと、卵の殻を割ろうとしている作品だと思う。モンテヴェルディは、当時のアバンギャルドで、周囲にもすごい批判された。でもそこまでしても表現したいことがあったってことだよね。時代の要請でそうなった面もあると思う。

モンテヴェルディは文学的な素養があったんだと思う。だから台本を読み込んで聴覚化できたし、それと同時に視覚化もしている。楽譜には、この楽器はお客さんから見えないところで演奏しろとか指示があったり、楽器を使い分けることも書き込んである。もしかしたら聞かせながら、見せることも考えて音楽を書いた最初の作曲家かも。だからこれが最初の「オペラ」といわれるんじゃないかな。そういう意味では演出家のご先祖様みたいなところもある。

その時代の音楽を楽しむことを妨げない、それをサポートする視覚…それが今回の演出になると思う。だから楽器も見て欲しいし、勿論その音色も楽しんで欲しいし、それから歌ではイタリア語の言葉が生み出す音楽、言葉のリズム感とかを感じて欲しい。舞台は「17世紀の宮廷貴族たちが芝居を演じて楽しむ」という趣向。イタリアで製作する衣裳も楽しみながら、当時の雰囲気を想像して、貴族の気分でご覧ください。

(2007年10月9日(火)17時 鷹羽スタジオにて 聞き手:神奈川県立音楽堂)

2007年10月29日

速報!田村響さん優勝!!

毎年恒例の「井上道義の上り坂コンサート」
そのVol.5でhttp://www.kanagawa-arts.or.jp/detail/10020801.html#tamura
フレッシュな演奏を聴かせてくれた田村響さんが
ピティナ ロン・ティボー国際コンクールピアノ部門で、何と優勝しました!!
http://www.piano.or.jp/blog/lt/2007/10/post_22.html
音楽堂に出演してくれてからこの2年間で、すごい坂道を上ったのですね。

かつての出演者の方たちが、少しオトナになって…
しかも!大活躍されたニュースを耳にすると、幸せな気持ちになります。
今年は6月に2002年のvol.2に登場した神尾真由子さんがチャイコフスキー国際コンクールで優勝するなど、上り坂コンサートはまさに登竜門となっています。

田村響さん、本当におめでとうございます。
是非、又音楽堂で演奏を聴かせてくださいね(花)

2007年10月25日

指揮者濱田さんの語る オペラ「オルフェオ」

先日「オルフェオ」スタッフミーティングの後、音楽監督であり指揮の濱田芳通さんにお話を伺ってきました。
IMG_9000.jpg
◆400年前の音楽のどんな点が魅力ですか?
日本の音楽もその他の民族音楽もグレゴリオ聖歌も、もともとひとつの旋律しかなかった。
それをモノフォニーといいます。それを重ねてみたのがポリフォニー。
ポリフォニーが複雑になりすぎてしまったので、ひとつの旋律と伴奏というスタイルであるホモフォニ(モノディー)がこの時代に生まれてきて、今でも続いているわけです。
そいう偉大な様式が誕生した瞬間のパワーがこの時代の音楽にはあります。
それから、その前の時代を引き継いで、旋法で書かれていること。
例えば皆さんがパッフェルベルの『カノン』とかがいい曲だなぁと思うのは、全部旋法がいいんですよ。暗い曲なのか明るい曲なのか決まらずに、和音ごとに暗い明るいが出てくるので、そこで感情の揺れというのが出てくるわけです。
グリーンスリーヴスとか、アイルランド系の曲などもそうですね。
短調や長調がはっきりしていなくて、なんとなく物悲しいような薄ら笑いのような、情感に直接訴えるようなところがある。
音楽の作り方という点で、この二つが同時にあわさって、特徴的で、一種独特の味わいがでてくるのです。
もう一つ興味深いのは、モンテヴェルディの時代は、まだ魔女とか、超能力者が仕事をしていた時代で、音楽も非常にダイレクトに天国とつながっていた。非常にスピリチュアルな感じが、音楽からすごく感じられます。

◆今回はどんな演奏にしたいですか?
僕は芸術をやっている以上は、今までと違ったことをやることが必要だと思うので、いいものは継承しつつ、新しい解釈でやりたい。
普段古楽でやられているよりは「歌的」で。
ちょっと民族音楽からも取り入れたりして、通奏低音も自由が任されているので、ジャズの方がコードから展開させるみたいに、僕が本当だと感じられるものをやりたい。
1607年を超えるオルフェオをやる。モンテヴェルディの譜面をそのとおりやったら彼は怒るでしょうからね!

いわゆる古典の再現ではなく。
2007年に生きている僕らがやるオルフェオを是非、ご覧ください。
(2007年10月9日(火)17時 鷹羽スタジオにて 聞き手:神奈川県立音楽堂)

2007年10月23日

上り坂コンサート公演後記(本番編)

IMG_9225.jpg上り坂コンサート恒例のプレ・トーク。
司会進行は、名プロデューサーのマエストロです。
本番用の衣装に着替えた二人を見ていると、感慨も一入です。
嬉しい様な寂しい様な…





IMG_9226.jpg三浦くんは、シャンパン色のサテンのシャツ。
本番ではメガネも掛けていなかったので、とてもお兄さんに見えました。














IMG_9231.jpg矢野さんと衣装の話をしていたとき…どうしてもウェスタンブーツを履きたいとのことだったので「じゃぁ衣装はミニの方がかわいいね!」と、マネージャーさんとも話していたのですが、オトナな出で立ちとなりました。
踊るマエストロの本領発揮!とても生き生きとしたモーツァルト!!でした。


そうそう、10月27日がお誕生日の矢野さんは、この日の公演が20歳最後の演奏会。
私たちにも矢野さんにも記念すべき演奏会になったと思います。

IMG_9239.jpg自分の演奏を終え、ほっと一息の三浦くん。
シャツを着替えて矢野さんの演奏終わりを待ちます。








IMG_9240.jpg菊本さんは、燕尾です。
トランペットが優しい音を出せることを、菊本さんの演奏で始めて体感した様な気がします。
来年は留学されるとのこと。
まだまだ坂を上って行くのですね。






IMG_9244.jpg演奏の後インタビュー。
楽屋裏でもとても爽やかな方なのですが、初めてお会いした時、まず握手から入る彼を素敵だな。と、思いました。







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IMG_9251.jpg実はこの日石田さんはあまり体調が良くなかったのですが、それを全く感じさせない演奏でした。









IMG_9252.jpg終演後、マエストロの呼びかけで記念撮影。
皆満足の笑顔です。


ご来場頂いたお客様にも満足頂けたのではないでしょうか!?
さて、気が早いのですが
余韻も冷めぬ間に、次の上り坂に向けて発進です。(花)



音楽堂では、平成20年9月から平成21年3月まで耐震補強工事の実施を予定し、その間は休館することとしております。
そのため、来年の上り坂コンサートは時期が変わりますので
お間違いなきよう、よろしくお願いいたします!

「井上道義の上り坂コンサートVol.8」
平成20年7月5日(土)14:00開演(予定)
出演:井上道義(指揮)、郷古廉(ごうこすなお:ヴァイオリン)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:ラロ/スペイン交響曲 ほか
チケットは2月下旬発売予定です!

2007年10月22日

上り坂コンサート公演後記(ゲネプロ編)

本番の直前に行われる通し稽古の事をゲネプロ、ゲネ、GPなどと呼んだりします。
これはドイツ語のGeneralprobeの略。
略なので、ドイツでゲネとか言っても通じません…
上り坂のゲネは、当日朝10:30開始しました。
IMG_9198.jpg本番の順番通り、三浦くんのバンドネオン協奏曲からスタート。
本番さながらなので、客席からのシャッターは遠慮し
舞台袖の扉越しに撮影させてもらいました。
そうそうご紹介が遅くなりましたが、バンドネオン協奏曲でピアノを弾いているのは三浦くんのお父様。密かに親子共演なのでした。


IMG_9201.jpg矢野さんのカデンツァはまさにカデンツァ。聴くたび毎回違います。
きっと、本番は又異なったフレーズになることでしょう。






IMG_9207.jpgそして、一部の終わりは矢野さんwith三浦くんでガーシュウィンの「I Got Rhythm」。
印象的だったのは、もう出番の無いオケのメンバーの方々も休憩を取らず、客席で二人のデュオを聴いていたことです。
若い二人をサポートし暖かい雰囲気であること、そして、オケの方々も期待&楽しんでくれていることが感じられました。









IMG_9213.jpg休憩明けは、菊本さんのアルチュニアン。
リハーサルから素晴らしい音。








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ヴィヴァルディでは、マエストロがチェンバロを弾きます。
そして、ピアソラ…
マエストロと石田さんの威嚇し合う様な指揮と演奏は刺激的です。

本番へ続く…(花)

2007年10月19日

オーケストラ団員も盛り上がりのリハーサル!!

いよいよ明日になった「上り坂コンサート」
今日は音楽堂のステージでリハーサルです。
IMG_9166.jpg木のホールに響く、菊本さんのアルチュニアンは必聴!オケのメンバーの方から漏れた「巧いねぇ」と言う声を、私は聞き逃しませんでした。





IMG_9170.jpg大きな編成のオーケストラとは初共演の三浦くん。やはり、ホールの音響で聴くと迫力が全然違います。
今朝の朝日新聞横浜版に、昨日のリハーサルの様子が掲載されました。

IMG_9187.jpg若さ溢れる21歳の奏でる力強いモーツァルト。
違う土俵での新しいチャレンジは鳥肌が立つほど刺激的です。
その演奏を支えるマエストロの愛!?と、オケメンバーの多大なるサポート。
本番での観客の皆さんの反応を思うとゾクゾクします。

IMG_9188.jpg石田さんのピアソラは、あえて言うまでもありません!







IMG_9194.jpgそして、ヴィヴァルディのチェンバロはマエストロが弾きます。






休憩時間を利用し、空いているステージで矢野さんと三浦くんはデュオ練習。
IMG_9180.jpgそれをを聞いていたマエストロは、何か足りないなぁと言いながら・・・
IMG_9184.jpg自分でベースを弾いてみるの図。







結局オーケストラの方に急遽お願いし…
IMG_9192.jpgこんなカンジになりました。
休憩中の団員の方たちからも、大きな拍手となりました。
きっとお客様にも喜んでいただける公演になります!!





当日券のご用意もございます。
発売は、明日20日の13時よりとなっておりますので、是非お出かけください。(花)

さて、ここで昨日の正解。
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音楽堂のとっても可愛いチェンバロは「フレンチダブル」。
ダブルと言うだけに、2段です。

2007年10月18日

リハーサル2日目

2日目となった「上り坂コンサート」のリハーサル。
今日、明日はソリストを迎えてのリハーサルとなります。
まず、朝一番は三浦くんからスタート。
IMG_9140.jpgIMG_9141.jpg三浦先生にバンドネオンを教わり?
バンドネオ二スタ、井上道義誕生!










IMG_9144.jpg今回演奏されるネストル・マルコーニ氏の作曲したバンドネオン協奏曲は、2004年にマルコーニ自身とアルゲリッチによってアルゼンチンで演奏されている曲ですが、アルゼンチン国外で演奏されるのは今回が初となります。日本初演と言うより、この曲の世界デビュー!?となる、記念すべき演奏なのです。



IMG_9150.jpg続いて、西の怪物トランペッター菊本さん。
この写真では上着を着ていますが…
この後上着を脱ぎ、その次には腕まくり。昨日のマエストロ程ではありませんが、三変化。
(ちなみに、今日もマエストロは三変化でした。)



IMG_9160.jpgこの小さい写真を見て、あれ?っと思った方!
そうです!この金髪のショートボブは、この間までアジアン・ビューティーだった矢野沙織さんです。
矢野さんの奏でるモーツァルトは、アジアには留まりません。
Universal Beautyです。
本番をお楽しみに!!

IMG_9162.jpg石田さんのソロは、文句なし!さすが、ソロ・コンサートマスター。さすが、お兄さん!
どうか、本番まで弟妹をよろしくお願いいたします。
ちなみにこの写真。なぜマエストロが幽霊みたいな手でカメラ目線なのか?
それは、「音楽堂のチェンバロって2段?」とチェンバロの弾き真似をしながらこちらに向かって聞いているからです。

カメラを構えているところに、いきなり振り返り様質問されたので、ちょっと動揺しました。

そんな感じで本日のリハーサルも終了。
アートホールを後にして、明日は音楽堂でリハーサルとなります。
明日はソリストが前を向いた写真をお届け出来ると思います!?(花)

2007年10月17日

上り坂コンサートのリハーサル始まりました!

いよいよ今週土曜日に公演が迫った「井上道義の上り坂コンサート」
今日はオーケストラのリハーサルがありました。
リハーサルの行われている「かながわアートホール」は、
緑あふれる神奈川県立保土ケ谷公園のほぼ中心に位置しています。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団の練習会場としても利用されているホールは、
その練習風景が公開されています。
今回の上り坂のリハーサルも、もちろんご覧になれます。
明日はソリスト合わせなので、菊本さん、矢野さん、三浦さん、石田さん勢揃い。
矢野さんのクラシックに初挑戦!や、三浦くんの日本初演は、ある意味
明日アートホールに来られた方が一番乗りで耳にされるという事です。
お時間のある方は、是非アートホールへお出掛けくださいね。

IMG_9131.jpgIMG_9136.jpg









IMG_9139.jpg本日、マエストロ三変化。
全身で指揮するマエストロは、そのうち椅子も退けてしまい汗だくになっていました…
本番までに風邪など引かないと良いのですが…(花)

2007年10月16日

オルフェオスタッフ顔会わせ

先日オルフェオの打ち合わせのため、音楽監督であり指揮者の濱田さん、演出家の伊藤さん、舞台監督、制作スタッフが全員顔を揃えました。
場所は、貸しスタジオもある濱田さんのご自宅IMG_8814.jpg








IMG_8816.jpgIMG_8824.jpg演出家の伊藤さんは、スタジオにメジャーを置き舞台の大きさをイメージし、濱田さんに確認しながら技術監督と舞台セットのイメージを話し会っていました。








IMG_8744.jpg私の個人的な印象としては…

静の濱田さんと









IMG_9058.jpg動の伊藤さん



IMG_9022.jpg



打ち合わせ終了後には、お二人のインタビューもさせて頂きました。

お二人のお話は、追々このblogでUPさせて頂きます。
乞うご期待!(花)

2007年10月10日

またまたラジオ出演します!

いよいよ来週末に迫った「井上道義の上り坂コンサート」ですが
出演者の一人三浦一馬くんが、13日(土)21:00から22:00に
FMヨコハマでO.Aされる「Classy Museum」
http://www.fmyokohama.co.jp/onair/program/ClassyMuseum/に出演します。
是非お聴きください!(花)

2007年10月05日

古楽の魅力

オペラ『オルフェオ』では、日本における数少ないルネッサンス・初期バロック演奏のスペシャリストで、海外での『オルフェオ』上演経験も豊富な濱田芳通が統括します。
管弦楽は、濱田氏の主宰する古楽アンサンブル「アントネッロ」。
“古楽界に旋風を巻き起こす”と評される彼らが、バロック時代の即興性と躍動感、そしてカンタービレを、古雅な楽器でみずみずしく奏でます。

%E3%82%AD%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%8D.jpg こちらは名前がかわいい?キタローネ
低音の撥弦楽器らしいのですが、実は、私も意識してキタローネの音を聴いたことがありません。








%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88.jpg そして、こちらはコルネット。
今回の公演の音楽監督であり指揮者の濱田氏は、このコルネット奏者でもあります。

400年前の個性豊かな形と古雅な音色の楽器群はすべてハンドメイド。
それらが奏でる音楽は、人間らしい親密さと、ライブで磨かれた即興性に彩られて
まさにスローフードの豊かさを醸し出します。

木のホールで聴く古楽器の響き。
バロックオペラの「音楽の素晴らしさ」を充分堪能していただけると思います。(花)



音楽堂バロックオペラ 『オルフェオ』 プロローグと5幕
2008年 1月19日(土)、20日(日)15:00 開演(14:00開場)14:30プレトーク
S席 9,000円 A席 7,000円 B席 5,000円 学生席 2,000円(全席指定) 発売中

2007年10月04日

オペラ、誕生!

1月に音楽堂で行われます オペラ『オルフェオ』 は
今から400年前の1607年、北イタリアのマントヴァ宮殿で初演されました。

物語は…
神話の時代、ギリシア北部のトラキア地方。
トラキアの野で、結婚の喜びに浸るオルフェオと新妻のエウリディーチェ。
しかし、エウリディーチェは毒蛇にかまれて命を落としてしまう。
あまりの悲運にオルフェオは呆然となるが、やがて、妻を帰してくれるよう、冥界の王に嘆願しようと決心する。
「希望」に導かれて冥界の入り口にたどり着いたオルフェオは、三途の川の渡し守にさえぎられるが、音楽の力で彼を眠らせて川を渡る。
オルフェオの竪琴の音に感動した王は、エウリディーチェを帰すことにするが、そのためには地上に出るまで彼女を振り返ってはならないと、条件を付ける。
しかし、オルフェオは振り返ってしまい、彼女はたちまち消えうせてしまう。
独り地上に戻って嘆き悲しむオルフェオの前に、父アポロが現れ、地上の幸せははかないもの、真の幸せは天上でしか得られないと言って、オルフェオを天上に連れて行く。
と、言うストーリー。

愛する者の死を覆したいと願うのも、そのために勇気をふりしぼって黄泉の国へ向かうのも、愛の力があればこそ。
しかし、禁じられたのについ振り向いてしまうのも、愛ゆえの心の弱さ…。
私たちのいったい誰が、振り向かずに生還できるでしょう…?
イザナギ、イザナミの日本神話を連想させるオルフェオの物語は、今の私たちの中に生き続ける、普遍的な人間のドラマです。

イタリアの大作曲家モンテヴェルディは、当時の先端をいく情感豊かな音楽で、この普遍的なドラマをみごとに表現し、実質的な《オペラの誕生》を告げたのでした。

物悲しいストーリーとは裏腹に?音楽はとても美しく、また象徴的で一度聴いたら忘れられません。
私もふと気付くと口ずさんでいることが…
人類普遍の寓話を美しい音楽とともに、是非お楽しみください。(花)


音楽堂バロックオペラ『オルフェオ』プロローグと5幕
2008年 1月19日(土)、20日(日)15:00 開演(14:00開場)14:30プレトーク
S席 9,000円 A席 7,000円 B席 5,000円 学生席 2,000円(全席指定) 発売中

2007年10月02日

音楽堂おかあさんコーラス

「音楽堂おかあさんコーラス」の第1回目は昭和36年でした。
それから1度も途切れることなく、今年で47回目を数えます。
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こちらは、その第1回目の光景。
なんとなく昭和戦後ののどかな雰囲気を感じさせます。

今回は「千の風になって」に取り組んでいるグループがいくつかみられます。
どのような曲が取り上げられてきたか分析してみたら面白い変遷が見られるかもしれません。
今日から4日間に渡り、145の団体が参加。朝から夕までおかあさんの歌声が響きます。(花)

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