シリーズ「新しい視点」
ダブルポートレイト・フォー・マリンバ・
アンド・ザ・フューチャー
音楽と私たちの新しい出会い、これから拡がる可能性、今まで知らなかったレパートリーの深い魅力にフォーカスして、2022年から音楽堂が放つ新シリーズ「新しい視点」は毎年行う公募プログラム<紅葉坂プロジェクト>と音楽堂ならではのプロデュース企画の2本でお届けします!今年のプロデュース公演は、世界でもっともマリンバを熱愛する東西2人の巨匠によるマリンバ音楽の現在と未来のダブルポートレイトです。
- 日時 2022/7/10(日) 15:00 開演 (14:30 開場)
- 会場 ホール
- 料金 全席指定3,500円 ほか
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KAme
先行 2022/4/23(土) - 一般発売 2022/4/24(日)
世界でもっともマリンバを熱愛する東西2人の巨匠によるダブルポートレイト!
本企画では、「リズムの魔術師」の異名を呼ぶ独特のグルーヴ感あふれる、マリンバを中心としたパーカッションのための幅広い創作、ライブ・エレクトロニクスと声楽、器楽などのコラボレーションで70歳を迎えた現在にいたるまで世界の第一線で音楽に新しい世界観をもたらしてきた作曲家、アレハンドロ・ヴィニャオが来日します。
そしてやはり生涯をかけ、マリンバやパーカッションのための曲に精力を注ぎ来春90歳を迎える、日本を代表する作曲家、一柳慧と、東西のマリンバ音楽の可能性を切り拓いてきた巨匠作曲家2人をゲストに迎えます。
世界的に活躍するマリンビスト、小森邦彦ら、日本のスペシャリストたちが集結。
一柳とヴィニャオのトーク、そしてヴィニャオならではのライブ・エレクトロニクス、室内楽と多彩なプログラムで、世界初演曲、委嘱曲などをお聴きいただくぜいたくなプログラムです!
<出演>
小森邦彦(マリンバ)
橋本岳人(フルート)
ブルックス 信雄 トーン(クラリネット)
岡本麻子(ピアノ)
N Percussion Group (パーカッション)
一柳慧(神奈川芸術文化財団芸術総監督)(トーク)
アレハンドロ・ヴィニャオ(トーク、エレクトロニクス)
アレハンドロ・ヴィニャオ&小森邦彦、ブルックス信雄トーン記者会見!一柳慧ビデオコメントつき!
グルーヴに満ちたヴィニャオ作品をN Percussion Groupが演奏!出演者たちのコメント動画
プログラム
一柳慧:共存の宇宙 マリンバとピアノのための (1992)
アレハンドロ・ヴィニャオ:リフ〜マリンバとピアノのための〜 (2006)
演奏 小森邦彦(mrb)、岡本麻子(p)
一柳慧:アクアスケープ 独奏マリンバ、フルート、ピアノ、2人の打楽器奏者のための (1992)
演奏 N Percussion Group、岡本麻子(p)
アレハンドロ・ヴィニャオ:
ファイナル デ フレーズ フルートとクラリネットと打楽器とエレクトロニクスのための (2020) <世界初演>
演奏 小森邦彦(per)、橋本岳人(f)、ブルックス 信雄 トーン(cl)
一柳慧:風の軌跡 3人の打楽器奏者のための (1984)
アレハンドロ・ヴィニャオ:
“ストレス アンド フロー”より 「ブライト アンド ダーク」 打楽器カルテットとエレクトロニクスのための (2018)
演奏 N Percussion Group
(曲順不同、都合により変更の場合もありえます)
プロフィール
アレハンドロ・ヴィニャオ
1951年9月4日アルゼンチン、ブエノスアイレスに生まれる。1994年よりイギリス国民。ブエノスアイレスにてロシア人作曲家ジェイコブ・フィッシャーに作曲を師事。1975年イギリスに渡りロイヤル王立音楽院とロンドン大学で学ぶ。1988年にロンドン大学より博士号を授与される。
ヴィニャオは、'Golden Nica' Prix Ars Electronica (1992), 1st Prize at The International Rostrum at the Unesco World Music Council (1984)を始めとする多くの国際受賞歴があり、タングルウッド音楽祭やワルシャワの秋音楽祭、ロンドンプロムスをはじめとした多くの国際音楽祭に於いて演奏が放送され、委嘱はイギリス BBC 交響楽団やフランスの IRCAM や GRM、米国MIT など多くの組織団体より受けている。80年代ヴィニャオは IRCAM に籍を置き、1987年には米国 MIT のレジデンスコンポーザーとして活躍した。1994年グッゲンハイムフェローシップを得る。1997年BBC交響楽団により”Apocryphal Dances”がロンドンで世界初演された。同年日本にポートレートコンサートのため招待され、その後ドイツにおいて室内オペラ“羅生門”の世界初演。この作品はカールスルーエの ZKM 新設ビルディングのオープニングとして委嘱されたものである。以来“羅生門”はパリ、ロンドン、グーテンベルグにて再演されている。“Epitafios”による合唱作品の成功の後、ヴィニャオは南西ドイツ放送による委嘱を受け、混声合唱とコンピューターによる‘La Trama’ を完成し2003年 SWR シュトゥットガルト合唱団.により世界初演された。アレハンドロ・ヴィニャオの音楽の特徴は、長いスパンに於いてヨーロッパの伝統音楽とは異なった質のメロディーが拍節をコントロールしたリズム構造を持つもので、和声的というよりもリズムによって発展していくものである。もう1つのヴィニャオ音楽の要素として打楽器音楽があり、これは昨今コンサートレパートリーとして急速に広まっており、世界中の音楽大学でも教育教材としても取り上げられている。ヴィニャオの新しい声楽作品である、ミュージックシアターのための”The Baghdad Monologue“や12人の合唱とエレクトロニクスのための”Greed”は現代の政治的または社会的事件に題材を向けており音楽制作は新たな方向へ向かい始めている。
アレハンドロ・ヴィニャオ ウェブサイト http://www.vinao.com/index.html
一柳慧
1933年、神戸生まれ。52年に19歳で渡米、ジョン・ケージとの知己を得、偶然性や図形楽譜による音楽活動を展開。61年に帰国、自作品並びに欧米の新しい作品の演奏と紹介で様々な分野に強い刺激を与えるとともに、国内外で精力的に作品発表と演奏活動を行っている。尾高賞を5回、サントリー音楽賞、ジョン・ケージ賞、恩賜賞及び日本芸術院賞ほか受賞多数。2008年より文化功労者。18年文化勲章受章。00年より神奈川芸術文化財団芸術総監督。
小森邦彦(マリンバ、パーカッション)
マリンバソリスト。古典楽器ではないマリンバを西洋クラシック音楽の伝統として純マリンバ作品の発展にこだわり、その先駆者の一人として国際的な活動を続けている。これまでドイツ・ヴィッテン音楽祭、ダルムシュタット音楽祭、ニューヨーク・キメルセンター、リスボン・ベレム芸術文化センター、香港タウンホール、ザ・シンフォニーホール、兵庫県立芸術文化センター、武生国際音楽祭、東京・春・音楽祭などに招かれ、独奏、室内楽、協奏曲の演奏を行う。これまでに生まれたマリンバ作品の継承と共に新たなマリンバ音楽の更新に力を注いでおり、細川俊夫、権代敦彦、向井耕平、アレハンドロ・ヴィニャオ、ジェームス・ウッド、ピーター・クラッツォゥなど、優れた作曲家による作品の誕生に名を残している。また異分野アーティストとのコラボレーションとして、ダンスカンパニー“ローザス”で活躍するサルヴァ・サンチスや能楽師・山井綱雄、美術家・小阪淳等との新作を発表している。
教育活動として、これまで米国カーティス音楽院、イーストマン音楽大学、独カールスルーエ音楽大学、ポルトガル・アヴェイロ大学、スペイン・ビルバオ音楽院、中国・中央音楽院、国立台南芸術大学、PASIC(全米打楽器協会国際コンベンション)、武生国際音楽祭など、国内外の優れた教育機関やフェスティバルより招かれマスタークラスを続け、国内では愛知県立芸術大学にて後進の指導をあたっている。クレーン現代音楽コンクール第1位、米国メリーランド州芸術家議会より器楽独奏者賞受賞をはじめ、これまでにも数々の賞を受ける。イーストマン音楽大学卒業。同校最高名誉である“演奏家証明書”を与えられる。ジョンズ・ホプキンス大学ピーバディ音楽院修士課程を経てディプロマ課程を全額奨学金を得て修了。
橋本岳人(フルート)
桐朋学園大学を経て同大学研究科修了。大学にて野口龍、Pマイゼンの各氏に師事。1998年及び2001年日本音楽コンクール他で入賞入選。イタリア、キジアーナ音楽祭にてディプロマ賞受賞。文化庁在外芸術家研修員に選出されパリに留学。ソリストとして名古屋フィル、千葉響、愛知室内他と共演。首席客演奏者としても国内主要オーケストラから招聘されている。名古屋フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者を経て愛知県立芸術大学准教授。名古屋音楽大学講師。
日本音楽コンクール他で入賞入選。文化庁芸術家研修員としてパリに留学。ソリストとして多くのオーケストラと共演。名古屋フィル首席奏者を経て愛知県立芸術大学准教授。名古屋音楽大学講師。
ブルックス 信雄トーン(クラリネット)
ブルックス信雄トーンは現在、愛知県立芸術大学にて准教授を、相愛大学にて非常勤講師を務める。准教授就任前は大阪フィルハーモニー交響楽団にて首席クラリネット奏者を務めた。多様なキャリアを通して、ソリスト、室内楽、教育者としてアメリカ、ヨーロッパ、アジアでの指導などに加え、日本の数々のオーケストラで客員首席を務めた。
岡本麻子(ピアノ)
独・フライブルグ州立音楽大学、ケルン国立音楽大学演奏家コースを修了。ロン・ティボー、エリザベート王妃、メシアン等の国際コンクールで入賞。ピエール・ブーレーズ指揮、アンサンブル・アンテルコンテンポラン等国内外のオーケストラと共演、各地でソロや室内楽の演奏活動を行う。これまでに6枚のCDをリリース。現在、京都市立芸術大学非常勤講師、大阪教育大学芸術表現専攻准教授。
N Percussion Group(パーカッション)
岩間美奈、小林美里、森次侑音、渡邉倖大による鍵盤打楽器を駆使する打楽器四重奏団。愛知県立芸術大学大学院で結成され、それぞれの奏者がソリストとして活躍する。
S.ライヒ、A.ヴィニャオ、J.トゥルゥーティング、一柳慧などの室内楽作品をレパートリーに持ち、これまでの作品には新たな視点と演奏技術による再解釈に加えて委嘱をはじめとした新しい打楽器音楽のアップデートに努めている。
チケット
当日券 |
14:00より販売開始
全席指定3,500円 U24(24歳以下)1,750円* 高校生以下 無料* *年齢を確認できる身分証、学生証をご提示ください。 *シルバー割引は前売りにて予定枚数終了のため当日券はございません。 |
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チケット発売日 |
KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2022/4/23(土) ~ かながわメンバーズ入会はこちら一般:2022/4/24(日) |
チケット料金 |
全席指定3,500円 シルバー割引(65歳以上)3,000円 【予定枚数終了】 U24(24歳以下)1,750円 高校生以下 無料
※シルバー割引、U24、高校生以下は、チケットかながわの電話・窓口・WEBにて4月24日(日)より取り扱い (枚数限定、当日要証明書)。 付添の方は1名無料になります。ご来場の際は事前にチケットかながわにお問い合わせください。
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主催 | 神奈川県立音楽堂(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団) > |
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助成 |
大和日英基金/文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
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協賛:パール楽器製造株式会社、野中貿易株式会社
後援:ブリティッシュ・カウンシル、アルゼンチン共和国大使館
招聘::有限会社小森企画
制作協力:スティック ヴォックス クラヴィエ
託児サービスあり 公演1週間前までに要予約・有料(マザーズ:0120-788-222)
桜木町駅より無料バスを運行いたします。【出発時間】①13:55 ②14:10 ③14:25 ④14:40
※予約不要、当日先着順となります。