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主催事業情報 2025/8/10 2025年7月5日開催「小中高校生のための公開リハーサル」の質問にお答えします!
小中高校生のための公開リハーサル(7月5日)に来てくださり、ありがとうございました。
参加したみなさんからの質問におこたえします!
【神奈川フィルへの質問(回答はすべて神奈川フィル)】
・全員の音程があっていましたが絶対音感があるのですか?(中学生)
→絶対音感というのは耳にはいるおとがすべて音程で聞こえる才能なので、演奏家が仕事でつかう聴覚とは、すこし違う意味ですが、演奏者は演奏する
ときには音をよく聴きながら正しい音程を演奏して、ほかの音とあわせる訓練を子どもの頃からしています。
・普段基礎はどのようなことをしていますか?(中学生)
→楽器、個人差はありますが、長いあいだ使用しているメソッド(教則本)を使うかたや、独自につくった基礎練習のパターンを繰り返すかたなど自分
にあった基礎練習をしています。
・なぜヴァイオリンが前で管楽器が後ろなのですか?(年代無回答)
→オーケストラの最初の編成は、教会で歌と一緒に演奏する弦楽器のアンサンブルでした。この弦楽器に木管器が中心となって足され、19世紀になると
金管楽器もさらに増えたので、弦楽器が前でにいるのは歴史的に自然なのです。
・クラシック以外の曲も演奏するのですか?(中学生)
→私たちに限らず、プロのオーケストラは、求められればどんなジャンルでも演奏できます。
例えば映画音楽の演奏は100年前からオーケストラで演奏されていましたし、現代のゲーム音楽もオーケストラ・サウンドを参考に作曲されている
ので、やはり演奏が可能です。1960年代以降、ジャズ、ロック、ラテン音楽など、あらゆる種類の音楽が演奏されています。
・なぜフルートはあんなに大きな音が出せるのですか?(小さい音のイメージです)(中学生)
→管楽器は、吸た息がどのくらい良い音になるかが大切です。フルートも吐いた息を良いアンブシュア(唇のかたち)で効率よく音にすると、自然と長く
音が伸び、大きく良い音になると思います。
・才能が何割で、練習が何割だと思いますか?(40代)
→難しい質問ですね。哲学家によれば、才能を1%と解く方もいますが、練習を怠って優秀な演奏家になった方はいないと思いますし、練習をつづけ
られる能力を才能という方もいるほど、練習は大切です。
・ティンパニの配置がジャーマンスタイルなのは、なにか意図があるのですか?(中学生)
→知らない方のために…
ティンパニは奏者からみて右に低い音(大きな楽器)を置く、ジャーマンスタイルと、奏者の左に低い音を置くアメリカンスタイルがあります。
奏者の好みによっても変わりますが、現在の日本のプロオーケストラでは、ジャーマンスタイルにするオーケストラが多いです。
・ハープかパイプオルガンは使わないのですか?(中学生)
→ハープを使用する作品はとても多いですが、パイプオルガンが登場する作品は限られています。今回はどちらも使用しない作品でした。
・リハーサルはなぜ通して演奏しないのですか?(小学生)
→演奏会当日は、公演の演奏が一番良い結果がでるように体調をととのえます。演奏しすぎると体力なども使ってしまうため、必要な部分を優先して、
体力を温存するなど、合理的にすすめることが多いです。
・わたしはホルンを吹いています。ホールで吹くと遅れて聞こえてしまいます。どうしたら客席に遅れて聞こえずにきかせられますか?(中学生)
→金管楽器は音が出る瞬間の音のスピードがとても大事です。とくにホルンは壁に反射して耳に届くので、音が出る瞬間が遅れないように意識して吹く
ことが大事です。
・なぜこのホールを選んだのですか?(小学生)
→神奈川県立音楽堂は、現代では建築できない特別な響きをもつホールです。このホールで響く音によって、他では味わえない音楽をつくることができるの
で選びました。
たくさんの質問をありがとうございました。
次回の小中高校生のための公開リハーサルは、2026年1/31(土)です。
ご参加お待ちしています!






